不眠症の原因とは?
健康状態や精神状態、生活状況などが大きく関係し発症する原因は人それぞれです。
ここでは、不眠症の代表的な発症原因を紹介していきます。当てはまるものがあれば、不眠症を発症するリスクがあるため注意しましょう。
ストレス
緊張や悩みなどのストレスが心の負担となり、やすらかな眠りを妨げる場合が多いです。
質の低い眠りが長く続けば日常生活に支障が現れはじめ、いずれ不眠症になる可能性が高まります。
ストレスの原因はさまざまですが、仕事や経済的な事情、育児などが大きく影響しているケースが多く、生活疲れともいえるでしょう。
通常眠りにつく時は、身体をリラックス状態にする副交感神経が働きます。
しかし、ストレスがある場合は身体が緊張した時に作用する交感神経が優位に働いてしまい、寝つきの悪さや眠りの浅さを招きます。
神経質で生真面目な性格をしている方は、よりストレスを感じやすいです。
そのため、眠れないことに対して必要以上にこだわってしまい、結果として不眠症になるケースが多く見られます。
心の病気
心の病気は不眠を伴う場合が多いです。近年増加傾向にあるうつ病を患っている方は、特に不眠になりやすいと考えられています。
一時的な不眠だと思って放置していたら、実はうつ病を患っていたというケースも少なくありません。
また、うつ病の治療薬の副作用で不眠になってしまう場合もあります。
心の病気は自分では気づきにくいものです。
日常的に不眠や眠気、気分の落ち込みを感じている場合はうつ病を患っている可能性があります。
少しでも違和感を感じたら、躊躇せずに医療機関を受診することをおすすめします。
体の病気
体の病気に起因して、不眠症を発症するケースがあります。
以下が不眠症を伴う可能性が高い代表的な病気です。
- 高血圧
- 糖尿病
- 呼吸器疾患
- 心臓病
- 脳梗塞
- 脳出血
- 肝臓病
- 睡眠時無呼吸症候群
- アレルギー
- 四肢運動障害
これらの病気を患っている場合は、不眠の治療ではなく原因となっている病気の治療が最優先です。病気が治れば、自然と不眠症状も落ち着いていきます。
高齢者の場合は睡眠を妨げる体の病気になりやすいため、それぞれの病気に合わせた適切な治療が重要になります。
加齢とともに睡眠が短く浅くなります。そのため、一見元気な方でも不眠症を患うリスクは高いです。
薬物や刺激物
前述したように、うつ病に用いられる治療薬が不眠の原因となる場合があります。
ほかには降圧剤や甲状腺製剤、抗がん剤なども不眠症状を招くことで知られています。
また、コーヒーや紅茶などに含まれるカフェインには覚醒作用があり、日常的に摂取している場合は安眠を妨げる可能性が高いです。
たばこに含まれるニコチンも同様の作用があり、これらの刺激物の過剰摂取は控えるようにしましょう。
生活リズムの乱れ
生活リズムが乱れると同時に睡眠のリズムも乱れやすくなります。
日勤や夜勤が頻繁に入れ替わる仕事をしている方は、体内リズムを保つことが難しくなり不眠を招く可能性が高いです。
現代社会は24時間社会ともいわれ、昼と夜の線引きが曖昧になっています。そのため、睡眠リズムが狂いやすく不眠症を患う方の増加につながっていると考えられます。
生活リズムを安定化させるためには、規則正しい生活が必要不可欠です。
生活環境
生活環境は不眠症と密接な関係にあります。
たとえば、線路や踏切の近くに住んでいる方は夜間の騒音が気になって眠れないという方が多いです。
また、車通りが多い場所に住んでいる方は行き交う光がまぶしくて眠れない場合もあります。
このように、自分を取り巻く環境が睡眠の妨害をするケースがあり、長く続くことで不眠症に発展するリスクが高まります。
また、室内の温度や湿度も不眠を招く可能性があり、自分にとって快適な空間を整える工夫が大切です。
不眠症の治療方法と料金
不眠症の治療は非薬物治療と薬物治療の2つに分けられます。
それぞれ異なる特徴と料金をもつため、自分にあった治療方法を選択することが大切です。
ここでは、不眠症の治療方法と料金について解説していきます。
非薬物治療
不眠症の非薬物治療は、薬に頼らない治療方法であり主に生活環境や生活習慣の改善に重点をおいています。
不眠症が重症化していない場合は、自分の努力次第で症状を改善してくことが可能です。
方法はさまざまですが、一番多く実施されるのが寝室の環境整備です。防音対策や遮光カーテンによる光の遮断、室温の調整など快適に眠れる環境を整えていきます。
次に、就寝前の考え事をしないことも立派な非薬物治療です。ストレスは不眠症になる原因の1つであり、考え事や心配事は眠りの妨げになります。
そのため、就寝前に自分の悩みや失敗と向き合うのは禁物です。
自分なりのストレス解消方法を見つけ、睡眠の妨げとなる要素をなくしていくことで症状は改善に向かっていきます。
非薬物治療は自分で行動して改善する治療方法であるため、基本的に治療費はかかりません。
薬物治療
薬物治療は、非薬物治療で不眠症状が改善されなかった場合に用いられます。
忘れてはならないのが、薬物治療を受けている間も非薬物治療を継続的に行うことです。そうすることで、より不眠症状の改善が期待できます。
薬物治療は不眠症の改善はもちろんですが、薬に頼らなくても十分な睡眠を得られるようにすることが最大の目的です。
そのため、薬の服用は最小限に抑えて時間経過とともに量を減らしていくことが重要になります。
薬物治療は睡眠を促す睡眠薬を中心に行われます。
しかし、睡眠薬は強い効果がある一方で記憶障害や依存症などの副作用のリスクがあるため、治療を受ける際は医師の指示に従うようにしましょう。
費用は使用する薬によって多少異なりますが、およそ3,000円〜6,000円を目安としておくと良いでしょう。
不眠症治療の流れや治療期間
不眠症の疑いがあっても、治療の流れがわからず不安に思っている方は多くいます。
躊躇して適切な治療を受けることを先延ばしにせず、早めに医療機関を受診することが大切です。
ここでは、不眠症治療の基本的な流れと治療期間について解説していきます。
日常生活の見直し
不眠症治療は、まず医師に自分の不眠症状や生活習慣を伝えることからはじまります。
聞き取りをしていく中で、不眠の原因となる要素を特定し改善に向けた睡眠衛生指導を行います。
症状の程度にもよりますが、不眠症治療は非薬物治療からはじめることが基本です。
そのため、最初から薬が処方されることは少なく、まず自分で生活習慣や生活環境を見直していきます。
症状に合わせて薬を服用
非薬物治療で改善が見られない場合や、不眠症が慢性化してしまっている場合は薬の服用をします。
生活習慣の改善は継続的に行いつつ、必要に応じてその患者に合った薬を用いて治療を進めていきます。
医師の指導のもと、患者の負担にならないように薬の量を調整するため安心です。
薬の量を減らす
不眠症治療に用いられる睡眠薬は依存性が高いため、長期間服用することは推奨されません。
そのため、生活習慣の改善が見られ不眠症状も軽くなった場合は薬の量を減らしていくことが基本です。
薬の量は、服用期間は医師としっかり相談して決められます。決して自己判断で中止したり多く服用したりしないように注意しましょう。
治療終了
不眠症状が改善され薬を服用しなくても安定した睡眠を維持できるか医師が判断します。
もし安定していることが認められれば、いよいよ治療終了です。しかし、治療が終わったからといって生活習慣がおろそかになってはいけません。
質の高い睡眠を維持するために、継続して生活習慣や生活環境に気をつかうことで再発を防止できるでしょう。
不眠症は精神的な部分の影響が強いため、治療期間には個人差があります。1ヶ月以内に改善する方もいれば、1年経っても改善しない方もいます。
しかし、治療が長引いているからといって心配することはありません。絶対に治すという強い意志を持って治療に専念することが何よりも大切です。
